幸せな時間 (涼)
第336話
俺と咲はK駅で落ち合うと、
直ぐにその場所から
離れた
再び電車に乗り、
南に向かう
咲を巻き込みたくないと
思うのに、
もう、咲を離す事が
出来なくて、
咲の手を、
ずっと強く握りしめていた
「咲って馬鹿だよな。
俺なんか好きになって、
本当に馬鹿だよ」
俺は電車のシートに
座りながら、
横に座る咲にそう言う
咲の顔を見ると、
少しハニカミ、
小さく頷いた
こんな状況じゃなきゃ、
素直に今の幸せを
喜べるのに
「ありがとうな…。
俺、怖かったんだ…。
一人でずっと…。
俺に会いに来てくれてありがとう」
また、気持ちが高ぶって
来て、
涙が溢れ出しそうになる
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