第333話

そして、もし捕まるならば、

バタフライナイフで、

自分の喉を切る



ヒップバッグの

内ポケットの中に


隠れるように、

バタフライナイフが

入っていた



電車の中で

鞄の中の整理をした時に

見付けた



本当は直ぐに棄ててしまおうと思ったが、


今はまだ手放せない




警察に捕まるくらいなら、

死んだ方が

まだ辛くないだろう

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る