第307話

中山先生の部屋から出ると、

ちょうど隣人で有る女性が帰宅する所だったみたいで、


俺の方を見た最初、


挨拶でもしようと

していたのか、

笑顔を浮かべていたが、


直ぐに、その顔は引き攣ったように変わって行った



その女性の大きな悲鳴が、

廊下中に響き渡った





俺は怖くなり、

力がまともに入らない足で、

とにかく走った



非常階段から

慌てて駆け降りるが、


何度も躓いて、

転げ落ちそうになった



とにかく、

夢中だった



全てから逃げてしまいたかった

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る