第306話

暫くして、

中山先生の部屋から


出る事にした



ずっと此処に居て

どうなる訳でもない



それに、中山先生の

この姿を

これ以上見ていると、


気が今以上に

変になりそうだ





俺は右手に有る

サバイバルナイフを、


床に投げ捨てた



カラン、と高い音が

部屋に小さく響き渡る



その音よりも、

テレビや外の雨の音の方が

大きい



外は雨か…



そう言えば、

髪も服も濡れている

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