第299話

「もし、何か有れば連絡してくれないかな?


それと、もし彼から

連絡が有っても、


絶対に会うような事はしないで欲しい。


君と彼の関係がどんなものかは分からないが、


今回のこの事件は

例の通り魔の事件と

関係している。


だから、何かの危険に

晒されるかもしれないから…」



市川さんが

そう言い終わる前に、


私はテーブルを強く

叩いていた





「涼が犯人だって

ハッキリ言えば

いいじゃないですか?


愛美もきっと涼がって

思ってるんでしょ?


涼は…人なんか殺す奴じゃ…ない」



言葉よりも

涙の方が沢山溢れてきた



嗚咽が漏れて

もうまともに話せない…



私はそのまま

逃げるようにリビングを

出た

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