第297話

「目撃者の女性に

写真を見せたんだ」



市川さんは溜め息をつくと

言葉を選ぶように

一度、黙り込んだ




「その女性の証言から

高校生くらいの

男の子だと聞き、


中山先生のクラスの

今年の集合写真を見せた。


柏木涼君…。


彼に間違いないらしい」



市川さんの言葉に

心臓が潰されそうだ



いつかこんな日が

来るんじゃないかと思っていたが、


まさかこんなに早く…

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る