第249話

「すみません…。

俺、取り乱して…」



俺は出来るだけ

不自然にならないように、

笑顔を浮かべた





「いいのよ。

何か有ったらいつでも

相談して。


これ、私の携帯の番号と、自宅の住所だから」



中山先生はそう言うと、

一枚の紙を鞄から取出し、

テーブルの上に置いた



その紙は、

予め用意していたのだろうか?



俺は、その紙を手に取り、

眺めた



その紙からも、

彼女と同じ柑橘系の香水の匂いがした

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