第248話

「柏木君、大丈夫だから。


田中さんのご両親に

会わせるような事は

しないから」



中山先生はそう言うと、

俺の体を強く抱きしめた



俺は、彼女に対して、

この時、母親のような

温もりを感じた



だけど、違う



彼女の体から、

柑橘系の香水の匂いがする



そして、

俺の頬にと、

彼女は唇を付けた



次は、頬じゃなく唇にキスをされるんじゃないか



そう思い、

俺は彼女から体を離した

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