第238話
田村から何度か俺の事を
心配したメールが
届いていたが、
一度も返事を返す事は
出来なかった
大丈夫
そう打つだけなのに、
今、それを打つだけの
余裕が無い
状況は時間が経っても
何も変わらず、
田中愛美は今も母親の部屋で、
眠っている
いや、状況は変わっているのかもしれない
田中の体は、
段々と腐敗を
始めているだろう
俺が知らないだけで、
警察は田中の情報を
沢山集めているだろう
いつ迄も、
こうしていられない
次に、刑事達が
俺の元へ来る時は、
俺が捕まる時だろう…
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