第220話

「田中、ごめんな…。

俺はずっと咲が好きだった。


だから、お前を…」



俺は目をつぶると、

無我夢中で田中の首を

両手で絞めた



田中はありったけの力で

抵抗していたが、


俺は、手を緩める事は

しない



少しでも手を緩めれば、

もう、二度と力を入れる事は出来ないと分かっている



田中は、力強く俺の体を

押す





「頼むから…頼むから早く死んでくれよ…」



俺は嗚咽を漏らし、

歯を食いしばった

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