第203話
俺は、携帯電話を手に取り、
咲に電話をする
もう、気まずいなんて
言ってられない
無事かどうか、
知りたい
何度コールが鳴っても、
咲は電話に出ない
不安が募って行く
咲はまだ寝ているのだろうか?
俺を避けているから、
電話に出ないのだろうか?
そう思おうとするが、
目から涙が溢れて来る…
咲…咲…
俺は、何度も咲の名前を、
呼んだ
諦め掛けた時だった
『はい…』
咲が電話に出た
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