第200話

俺はもう一度、

震える手でその定期入れを持つと、


中に入っている

定期を確認した




同性同名の誰かだ…



そう思おうとするが、

そこには、

俺達の通う高校の

最寄り駅の名前が

記されている



嘘だろ…



咲を…




今まで感じた事の無い恐怖を感じる



今までもずっと怖かった



でも、被害に遭っているのは俺の知らない誰かで…



それに、俺にはその時の

記憶なんて無くて、


あくまでも、

俺は殺していない…

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