第185話
「そっかぁ。
だけど、好きな子とか
居ないの?
学校とか?」
近藤さんのその言葉で、
涼の顔が頭を過ぎった
直ぐに頭から消そうとしたが、
消えない
「…居ないですよ、そんな人…」
そう言った瞬間
目から涙が勢いよく溢れ出してくるのが分かった
自分の意思でそれは止められないと分かっているので、
私は直ぐに席を立ち、
部屋から出た
そして、近くに有ったトイレの個室に入り、
しゃがみ込み泣いた
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