第164話

昼休み、私はお弁当を持つと直ぐに、


教室から出た



あまり、

愛美と涼が話す姿を

見たく無いのかもしれない





私は、中庭の大きな木の下で、


一人寂しくお弁当を広げた



ユキとお昼を食べると言ったが、


嘘だった



とりあえず、思い付いたからそう言っただけ



ユキとは今でも連絡を取り合ったり、


休みの日はたまに遊んだりするくらいに仲は良い



だけど、二年になってからクラスも離れて、

なんとなく、

我が儘が言いにくくなった



ユキには新しい友達がクラスに居るし、


私が突然、そこに入り込む事なんて出来ない…

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