第148話

小さな田中は、

とても軽かった



自転車の後ろに乗せて

家迄連れて来たが、


殆ど誰かを後ろに乗せているのが気にならなかった



後ろから、時々田中に

話し掛けられたが、


街中の騒音等で殆ど

聞こえず、


俺は適当に相槌を

打っていた



だけど、

段々とそんな態度を取る事が田中に申し訳なくなり、


俺は出来るだけ田中の話している事に耳を傾けた



田中の話す事は、

クラスの奴らの事や、

テレビや勉強の事



たわいのない会話だが、

俺も段々と笑顔に

なっていた



少しずつだが、

田中に対して

心を開き始めていた

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る