第135話

『じゃあ、明日学校に来てね』




「えっ、うん…」



弾んでいる田中の声とは違い、

俺の声には覇気が無い



だけど、田中はその事には気付いてはいないみたいだ



学校か…



行くと、返事をしたが、

行くかどうか、


迷っていた



咲に会うのが、

怖い



だけど、逆に明日、

何も無かったように

咲に会えば、


全て収まるんじゃないだろうか…





その後は、田中とは

たわいのない話をした



咲が今日家に来た事は、

言わなかった



なんとなく、言わない方がいいと思った



田中はその事を

聞いて来ないから、


きっと知らないだろう…



半時間以上田中との会話は続いたが、

俺はずっと上の空だった

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