第132話

「柏木ですけど…、

急に電話してごめん」



俺は、そう言うと、

畳に寝転び、

天井を見上げた





『ううん。柏木君どうしたの?

何か有ったの?』



田中の声は子供みたいで、可愛いらしかった



その声は、

田中に似合っている



今、そんな事を思う俺は、

今迄、彼女の声を気にして聞いた事が無かったのだと、

思った

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