第130話

夜、日付が変わる前



俺は携帯電話を手に取り、

ただそれを、

何かを願うような気持ちで、

眺めていた



予想はしていたが、

あれから、

咲からは何も連絡は無い



普通なら、

今日家に来た事に対して、

何か一文でもメールしてくるだろう



俺も咲に何も連絡出来ないように、

向こうも俺に対して、


気まずいと感じているのだろう



まさか、上手く行かなくても、

咲との友情迄壊れるとは

思わなかった



俺が咲に対して、

恋心を抱かなければ、

こんな事には

ならなかったのに…

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