第56話
俺は、女の鞄の中から、
財布を取り出した
その中から、
学生証を取り出す
[H大学文学部英文科二年
田島 由美]
俺はその学生証を、
ポケットに入れた
俺はもう一度、
女の死体に目を向けた
女は、俯せのまま人形のように動かない
人形のように、
今はもうただの物体になってしまっている
命のない、固まり
さぁて、今日は何処に捨てにいこうか…
誰かが、直ぐに見付けてくれる所に
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます