第49話
此処に連れて来るのは、
とても簡単だった
“…ねぇ、誰も来ない場所知っているんだ”
その言葉で、
女は躊躇いがちにだが頷いた
女は、キス以上を求めるように、
俺の背中に回している手に、
力を込める
やはり、無理だ…
女の性に対する欲望に、
嫌悪感を感じる
気持ち悪い…
いつも、限界はここの辺り迄だ
これ以上だと、
俺は、壊れてしまう…
俺は自分をわざと追い詰めるように、
女の体に触れる
俺が女の服の上から胸に触れると、
女はビクッと体を震わせる
こんな存在は、
もう消してしまおう…
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