第48話

ただの廃墟と化した、

服飾の小さな工場



部屋に置き去りにされた

複数のマネキンが、

無気味だ



何体かは、ジッとこちらを見つめているような気がする





殆ど、何も見えないくらいに、

この中は暗い



その中で、俺は女とキスをしていた



床に座る俺の膝の上に、

女は跨がるように座る

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