第3話 告白
どうぞどうぞってお互い譲り合った後、先に言葉を発したのは、翔で。
「本田 怜さんが好きです。お付き合いして貰えませんか?」
「はい。こちらこそよろしくお願いします。」
そんな感じでスタートした付き合い。
お互いの部屋には、お互いの私物が増えていって。お互いの好きなものが冷蔵庫に入っていて。
他社の人からだってモテる翔だけど、仕事が忙しくてゆっくり会えない時期も、少しでも時間が出来ると会いに来てくれて、連絡をくれて、不安だって何もなかった。
でも、それは私だけだったんだ。
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