真実の湖。ルルカン湖

「着いたよ」


そう言って案内された場所は


青い花に囲まれている1つの湖だった。


湖には青い空が映っていて、


まるで天空の湖のようだった。


「戻ることは可能だけど、その原因の元はどうにも出来ない」


「それでも未唯は行く?」


結局はシウをどうにかしないといけないって


ことね。


とはいってもどうすれば...。


「あ、あと君は暁という子に会ったことがあるでしょ?」


「暁アキちゃんを知ってるの!?」


「うん」


「君が幼い頃に話した暁は現世の暁。」


「さっき君が話したのはあっちの世界の暁。」


「どういう意味かわかる?」


「てことは、暁ちゃんは現世とあっちの世界に行き来できるってこと?」


「そう」


「暁が居る神社自体が繋がっているんだ」


「まぁ、その前にヒントを見ようか」


そう言ってカイは湖の水面に顔を向けた。


私はそれにつられて水面を見ると、


小さくなった本堂の扉が


ゆっくり開いている映像が映っていた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る