微笑ましい光景

「慧!やっと巫女を見つけたぞ!!」


慧?どこかで聞いたことのあるような...。


本堂の奥には鬼のような角が生えた


青髪の男性が座っていた。




𓂃.◌𓈒𖡼𓂂




『みいちゃん!』




𓂃.◌𓈒𖡼𓂂




私の何かの記憶が一瞬蘇る。


今の男の子は誰だろうか。


そんなことを考えてたら


即座に現実へ戻される。


「お主、名は?」


「....神崎未唯と申します」


突然目の前に居たからびっくりした...。


「....未唯か」


「お主、名前に神という字が入っているのか!?」


「やはりこやつを巫女に!」


「イルム、未唯の意見はどうするんだ」


「さっき良いって言ってたんだよ!」


「....本当にいいのか?」


「? 全然構いませんよ?」


「イルム、仕事の説明は?」


「.....してない」


「.....あれほど言っただろう!内容を説明してから誘わないと意味が無いと!」


「誠に申し訳ございません....」


「あの、私は大丈夫なんで....」


この2人は余程仲がいいのだろう。


いつも1人の私と違って。






「まぁいい。未唯、巫女の仕事に説明をするから着いてこい」


「我も行くぞ!」


「お前はいい」


イルムは張り切ってたが慧さんに怒られて


少し落ち込んでいた。


そんな光景が面白くて私の頬が少し上がる。

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