知って何になるのだろう
つばめいろ
知ることの意味
君の好きな人を知ってしまった。君について色々調べているうちに分かったことだ。私ではない。少し、いや少しどころではない。とてもショックだった。まさか好きな人がいるなんて。本当は、ここで手を引くのが賢明な判断だろう。でも私は、君に近づいた。好きな気持ちが突き動かす。
君と仲良くなって色々なことを知る。好きな色、食べ物、本、名言、花、そして人。変わっていなかった。もうあの頃から、だいぶ経つのに。また私は、悲しい思いをした。もう近づくのをやめればいいのに、私は続けた。
君は付き合った。隣にいるのは私ではない。私は祝福を送っている立場の方だ。君が笑顔を向けている。だけどそれは私に向けてじゃない。心が痛む。
こんなに君に近づかなきゃこんな想いも抱かなかったのかな。私は君に問いかけることもできない。だから、空に問う。
「知りたがることって、悪いことなんですか」
知って何になるのだろう つばめいろ @shitizi-ensei
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます