『携帯宇宙船』

『携帯宇宙船』

社長さん

　『はい、みなさん。昨年度、携帯使い捨て宇宙船売り上げ市場、ナンバーワン！　それが、これ。ばばん』

　　　　　画面にスマホくらいの箱が現れる。

社長さん

　『これが、わが社の傑作、スペース携帯使い捨て宇宙船‘’たいようくん‘’です。はい、この、ボタンを押すと❤️』

　箱が、展開して、自家用自動車くらいの宇宙船になる。

社長さん

　『はいはい。もうできました。これで、火星までの往復は、わずか３日です。片道１日半ね。しかも、安全。火星まで、自動で飛び、自動で帰ってきます。使用期限は、出発から帰るまで7日です。安い、早い。安全。ぜひ、お試しください😃　特別価格、15000ドリム。のところ、本日は、さらに値下げ、なんと、12000ドリム。12000ドリムです。数に限りがございます。いますぐ、お申し込みください！』

　小文字の解説が出る。

　『完全な安全を保証するものではありません。また、使用は、ご本人の責任でお願いします。また、お手洗いはついていませんので、別途、お手洗いユニットを接続するか、紙パンツなどご用意ください。使い捨て携帯宇宙服は、別売りです。その他、解説書を熟読願います。火星での行動について、わが社は責任を持ちません。』

　宇宙飛行省広報室

　『行って帰るだけなら、たしかに使えますが、荷物は鞄ひとつくらいしか、積めないと思います。安全のためには、付属物が必須です。また、あくまでも、使い捨てです。楽な旅には、それなりのものが良いと思われます。使用には、宇宙飛行省への届け出が必要になります。宇宙飛行税は、他と変わりません。』

　問

　『宇宙飛行税はいくらですか？』

　宇宙飛行省広報室

　『観光の場合、ひとり、1500000000ドリムです。』

問

　『昨年度、何個、売れましたか？』

社長さん

　『三個です！』

　このような素敵な未来は、もう、そこまで来ている☺️

　　✳️　これは、フィクションです。🙇