3. オトナの階段昇ります
成長を繰り返していよいよ大人の階段を登るとき、準備としてあたくし達は物語の主人公の様に眠りにつくので御座います。蛹室という名の閉ざされた塔の中で幼い身体からオトナの身体へと時間をかけて変身するのでございます。
ところで皆様、あたくし達が蛹に成った姿をご覧になったことがありまして?
蛹室の中の蛹は眠り姫の如く静かに眠り続けていると勘違いなさっているのではなくて?
実はあたくし達、結構寝返りを打ちますのよ。それもかなり激し目に‼︎
回転なんかしちゃったりして❤️❤️❤️
あたくし達の一生の中で最も繊細で大胆な生き方であると言っても過言では無いのでございます。
幼虫時代の最後の大きさは凡そ100㎜も御座いましたのに、蛹の羽化後は50㎜ほどまで身体を絞り、黒くて艶やかミラクルボディーに大変身いたしますの!
幼虫の頃にあんなに沢山食べて身体を大きくしていったのは全てこの変態の為
だったのでしょうか?
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