幸せってなんだ?
芸州天邪鬼久時
地獄の始まりか、終わりか。
20xx年、宇宙から地球外生命体がやってきた。
はじめは核保有国の連合国が彼らに何度も核攻撃をした。
だが地球の環境が悪くなるばかりでその地球外生命体にかすり傷一つ与えることが出来なかった。
アフリカで最初に彼らに人間が食われた。
そして彼らは、人間のあまりのマズさに息絶えた。
彼らは理解したのである。
地球人がまずい理由、それはストレスだと。
そのストレス源を抹殺するために彼らは動き出した。
手始めに各国の独裁者や汚職政治家や官僚を皆殺しにした。
それから色々な会社を監視してパワハラをするような管理職も皆殺しにした。
また、若者の足を引っ張る年寄りたちも殺されることになった。
日本では農業のIT化を進ませて沢山の収穫物が得られるようになった。
無駄な箱モノは全て更地にした後、農地になった。
全ての日本人は40歳で出荷されることになった。
そして日本人の人口は侵略してからわずか10年で5億人になった。
なぜこのような人口爆発が起こったのか。
理由は一つ。
宇宙人に侵略される前の日本のほうが危険地帯だったからである。
今ではどんな弱い人間でも平等に扱われるようになった。
仕事は適切な場所に配置されガミガミうるさい上司もいない。
残業は1分たりとも許されない。
タイムカードは強制的に切られ定時になれば物理的に会社からたたき出されるのである。
そして社会制度から搾取がなくなった今、安心して子供を産める環境が整ったのである。
更には金銭的、精神的に子育てが無理な家庭は宇宙人に子供を預けることも出来る。
だから妊娠して出産した後のリスクを背負わなくなったのである。
また働きたくないものは働かなくていい社会になった。
食事は特定の時間になれば栄養と味がしっかり管理されたものが自宅や職場に届くようになっている。
地球外生命体たちは言った。
「生きてるだけで偉い!」
それは多くの日本人の心に刺さった。
ただ流石に40年は短いと思った日本人たちは彼らに60年に引き延ばせないかと提案してみたところ、OKがでた。
ただし、そのかわり日本人の食生活は徹底的に管理されることになった。
こうして日本人はストレスのない社会を手に入れ、彼らはうまい肉を手に入れることができたのである。
幸せってなんだ? 芸州天邪鬼久時 @koma2masao
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