ノブフェチ_出会い(2)
男の興奮した表情は見られなくなっていた。僕の部屋はあまり片付いていなかった。
部屋を掃除した。男は興奮していなかった。
風呂を掃除した。なかなか大変だったが、ひとしきり終わった。どうもうちには使わない歯ブラシがたくさんあった。一人暮らしの大切さを噛み締めている部分でもあった。
なぜ?——その答えはすぐに見つかった。
書生の動向を観察していると、ドアノブを見つめ、触れている時、興奮の表情は高まっているようだった。
つまり、書生はドアノブに興奮するドアノブフェチだったのだ!
そう気づいたのは十一時三分、出会ってから二時間経つか経たないかの時だった。
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