パラレルワールドの存在

@Tougarasinoko

帰路

これは私が体験したことの話である

私は中学生の頃から電車通学を始めたのだがその頃は定期券の範囲内に渋谷駅があったのでたまにふらりと途中下車をし、立ち寄ることがあった

ただ、お金も当時はあまり持っていなく娯楽を楽しむ余裕はなかった

そんな中でお金もかからず楽しめるという理由でかわいい洋服を見にウィンドウショッピングを楽しんだりもした

その帰りに浮いた足取りでいつものように半蔵門線のホームに向かった

半蔵門線のホームは改札から一つ階段を降りれば辿り着けるのだ

だが、その日は違った

階段を下っている途中で足元がふわりと浮きまるでゲームのバグのように階段につま先が挟まってしまったのだ そのまま軽いパニックに陥っている間に隙間から落ちてしまった

本来、半蔵門線の階段には隙間などはない

不審に思っていると次に目に飛び込んだのは人が誰も居ない副都心線のホームだった

急いで駅員室に向かったのだがそこには駅員がいた

そしたら彼は驚くことにどうやってここに入ってきたのか?と私に尋ねてきた

どうやら彼の話ではまだ開通の準備中だと言う、たが副都心線と東横線の直通運転は私が中学校に入学する前には開始していたのだ


そのあとどうやって家に帰ったのかはあまり思い出せない

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