⑦
次に旦那様がお帰りになった時は、私はどうにか歩けるようになってはいたが出血が止まってはいなかった。十分気を付けてはいたのだけど同衾していたシーツを汚してしまい、旦那様を驚かせてしまった。
「ごめんなさい。不正出血が止まらなくて……西崎に頼んで医者に診に来てもらったから心配はなさらないで」と詫びた。
旦那様は替えのシーツから何から一切を引き受け、洗濯までしてくれた。
新しいバジャマに着替えさせてくれて、一晩中、私のお腹をそっとそっとさすってくれた。
今までずっと堪えていたけど……私は初めて声を上げて泣いた。
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