③
雄二曰く、ご主人である7代目
雄二が留守の時は、屋敷は使用人だけとなり、やりたい放題になっていたという……『確かに執事といえども奥様のドレスルームなどは毎日チェックする事はできないから、盗難にも気付けなかったのか』なんて考えていると雄二は私をドレスルームに押し込めて「試着してみろ」と言う。
これは奥様の指示で気に入った洋服を私に下さると言う意向らしい。
「こんな豪奢なお召し物は来ていく場所が無い」とドレスルームを出て来た私に、雄二は「宝石をコソ泥されるよりマシだと言う事だろう。金持ちの神経はわからん」と肩を竦めた。
それとは別に、無駄に広いお屋敷の掃除は本当に難渋し、雄二と入れ違いでマンションに帰った私はそのまま寝入ってしまった。
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