おにぎりの値段への応援コメント
刑務所のドキュメントは好きで結構見ておりますが、
身につまされる(……元は犯罪者ですからそこに心を寄せるのもどうかとは思いますけど)というか、刑務官たちも年老いてから世間に出される元受刑者のことを、随分と気遣っている様子が伺えたものです。それこそ、冗談ではなく浦島太郎のような状況になっているということが現実でおきているんですよね。
出所してすぐにこの展開……おいおい、そっちに行っちゃだめだよ! と思いながら読み進めましたが、この浅田という男、お人好しがすぎるというかあまり物事を深く考えない人物なんでしょうね。勇は昔の通りの男気がある事が唯一の救いでしょうか。
単なる人情噺になっていないところがリアルでもありました✨️
作者からの返信
こんなコメディ調作品にもコメントをお寄せいただき、ありがとうございます。
狭い世界で長いこと暮らしていると、俗世間の変化にも気付かないものです(経験談ではないですよ)。
作中で浅田は暮らし難くなったと感じていますが、勇の性根だけは変わらなくて良かったとオチをつけます。変わらなかったのは浅田もなんですけどね。試験を受け直して、今度こそまともな道へ進んで欲しいものです。
おにぎりの値段への応援コメント
こんばんは。
一気に読んでしまいました。
笑いもあり、最後はハラハラする展開に。
まさか、彼の刑期にはそんな理由が? と気持ちが揺さぶられました。
この兄弟は二十年前と変わらないのが、なんとなく苦しいですね。
最後の一言、めちゃくちゃ重みがあります。
私もいろんな試験を受けましたが、試験ってもしかしたら重いものだったのかもですね。
素晴らしい作品をありがとうございました😊
作者からの返信
いつもありがとうございます。
「試験」というお題のため、真面目な話にするつもりがなぜかコメディタッチになっていました。時代感覚の違う人がすれ違うと、笑いが起きてしまうのでしょうか。といっても信じないでしょうね。主人公の名前が浅田沖朗(朝だ起きろ)とか、最初からふざけて書いてました。
主人公の浅田は犯罪を犯しました。でもその裏には人の良さがあり、変わっていくものには理解を示し、変わらないものに優しい。それでも彼は悪い人なのかと、読者に問いかける「試験」でもあるのです。
おにぎりの値段への応援コメント
タイトルに惹かれて読ませていただきました。
浅田の刑務所生活によって時勢に遅れている様子をコミカルさに笑いつつ、彼の人情味があってどこか憎めない様子に愛おしさを感じました。
そして、時代が変わっても変わらない勇の存在が胸にしみました。
素敵な物語をありがとうございました。
作者からの返信
レビューコメントもお寄せいただき、ありがとうございます。
世の中の仕組みが次々と変わっていく中で、変わらないほうがいいものもありますよね。それが人の優しさならなおさら…という感じの物語にしてみました。それを感じ取っていただけたのはとても嬉しいです。
お読みいただきまして、ありがとうございました。
おにぎりの値段への応援コメント
最初くすくすしながら油断していたのですが、途中から「どうなっちゃうんだ浅田さん!?」と手に汗握りながら読んじゃいました。面白かったです。
浅田さんみたいな人って稀にですがいるような気がします。お人好し…だけでは済まされないどこか短絡的で自暴自棄なところが人間くさく、とてもリアルでした。読ませていただきありがとうございます。
作者からの返信
試験そのものが題材という切り口を変え、ちょいと捻ったものを書いてみました。
20年前のオヤジギャグはこんな寒い感じでいいのかと迷いましたが、笑ってもらえたようで良かったです。
浅田さんみたいな人…いるんですかね? 前科があって悪い人というイメージで、その内面は人情味があり、人を傷つけることを恐れる。寅さんみたいな感じの人かなぁ。
おにぎりの値段への応援コメント
コメディ調で描かれている時代の進化と生活様式の変化。とても生きている時間の重さを感じ取れる表現に思わず唸りました。
刑務所にお世話になったことはありませんが、おそらく当事者目線ではこの様な時代錯誤感を抱くのだろうなぁと感じます。
最後の言葉がズシンと胸に重たく響きますね。
素敵な小説をありがとうございました。
作者からの返信
時間が止まっている人と現代の人が接触するとコメディになるのだと、書いていて気付きました。こんな試験をやっているのか、こんな会話をする機会があるのかは、私にもわかりません。
浅田と勇と、富田林の小遣いはいつまでも変わらないのです。
気晴らしに書いた小説だったのですが、レビューコメントまで頂けて嬉しいです。ありがとうございました。
おにぎりの値段への応援コメント
前半のコメディ調と打って変わって、後半はシリアス調でしたね。
見事な融合具合でした。
最後までコメディ調のまま進んでいく展開も読んでみたかったですが。
それだけ、前半の浅田と富田林のやり取りが好きです。
出所した浅田にとって、勇が変わっていないのは救いだったでしょうね。
世の中が変わっても、変わらないものがある。
いいものを見させていただきました。ありがとうございます。
作者からの返信
コメディを書くつもりじゃなかったんですよ。20年もの間、時が止まったままの人と会話をさせたら、話が噛み合わずにこうなってしまっただけで…。
ああでも、ちょうどこの時はカクヨムコンの長編に頭を悩ませていて、ストレス解消に”やや”ふざけて書いたかもしれません。
作者の意図するところは、朝だ起きろ…いや、浅田沖朗は悪い人なのかを問う、読者への試験でもあったわけですが、皆さんは華麗にスルーしたコメントを書かれているようで、私の文章力のなさが落第点だったというオチになりました。