ある日の子供遊び

紫音

第1話 記憶を辿る

地元の子供達大人達と毎週バスケットボールをしている。とはいえ田舎の小学校であるので、集まっても20人位なものだが、それでも、大人も子供も分け隔てなくバスケットボールをしに来る場所を作れた事は私なりにやりたかったことなので楽しく出来ている。

そんな場所を作りたかったのは親父が同じようにやっていたからで、しかし、高齢となり20年以上ミニバスに携わったのでここいらでちょいとお休みをってんで体育館の使用を取り止めチームも解散となった。離散したチームだが各々親父や俺にも慣れた子供達は今でも訪ねてきたりする。そんな子達が大人になっても来れる場所を作ってやりたかったし、親父にも来てほしいというのもあり自分で作ってみたという経緯である。


そんな子供達の今の遊びはスマホやSwitchが代表的で、まぁ他にも縄跳びやドッヂビーなんつってフリスビーでドッチボールをやるとか、それこそ別に俺らの時代と違ってウンヌンカンヌン言う程変わってはいない。いつの時代も子供達は元気で素直である。しかし、絶対的に変わったことがある。それは、アレルギー反応と核家族化である。???それが何か???

いや、関係は大有りなのだ。

まず、アレルギー反応。

俺らの時代は、山に入り冒険だといって迷子というより遭難近くまでなったが何とか皆で脱出するなり、空き地で丁度良い場所を見つけるとそこは基地だとなり、各々の基地が乱立したり、そこで火を興して暖まっていたら近所の通り掛かったオバチャンに怒られたり、缶けり遊びでヒートアップして、缶を押さえようとした鬼と味方を助けるために缶を蹴ろうとした者とがぶつかり合い、その反動で勢いよく蹴り上げられた缶が額に当たりパックリ切って出血したり、それはちょっと危ないので野球をするとガラスを割りまくってしまったり、それではちょっと申し訳ないのでって、山の崖部分を使って鬼ごっこをしていると、崖から下に転落し、また頭を切ったり、とまぁ血みどろの遊びをしていた記憶がある。

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