退屈な映画
酒月うゐすきぃ
退屈な映画
映画を観ていた。
退屈な映画だ。
派手なアクションもなければ、息をのむ急展開もない。
ありきたりなラブロマンスが少しと、山場のない日常風景が続く。
職場でのうだつの上がらない姿。
家庭で微妙に居場所のない描写。
何をするでもなく。
何かを変えようとするでもない。
似たようなシーンを、長い間繰り返し見せられている。
物語のラストで、主人公の男が息を引き取った。
最期まで、何の変哲もない終わり方だ。
ただ、家族が数人、涙を流していた。
それを見て。
悪くない映画だったな
そう思った。
もし叶うなら。
派手なアクションも息をのむ急展開もない、ありきたりなラブロマンスが少しと山場のない日常風景が続く、そんな映画を、次ももう一度観たいと感じた。
退屈な映画 酒月うゐすきぃ @sakazukiwhisky
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます