第3話 これってラッキースケベってやつですか?

入学式の項目は全て終わり、下校となった。

幸村は人生でこれほど女の子と喋ったことが

ないせいか、少し体温が高く、顔が赤い。


「なんか、今日すごい凄い日だったなぁ。」

幸村は感動に近い感じで言う。


そして、幸村が赤の改札に定期を当て、

前に進むと、奇跡的なタイミングで前からも

定期を当てた人が来ており、改札ゲートがしまり、

前から来た人は幸村に覆い被さるように

倒れてしまった。


「ん…いたた…え?何この柔らかいの…

 しかもなんだか懐かしい匂いがする。」

幸村は何かに埋もれながら言う。


読者の君たちならもうお分かりだと思うが胸である。


「あっ、あ、ごめんなさい。」

と、勢いよく幸村に覆い被さった人が体を上げる。


そして、幸村と目が合う。

「え?一条さん?!」「ゆきくん?!」

そう、実は覆い被さった人とは一条桃華であった。


「も、もしかして、

 さっき顔に当たってたのってむn…」

「んんん!なんでもないから!大丈夫?立てる?」

と、桃華は顔を赤らめて、詰め込むように言う。


「そ、そうだよねー」

幸村は話を合わせることにした。

いや、合わせないとまずい感じがした。


「てか、なんで駅から出てきたの?」

幸村は質問をする。


「外で友達が待ってるらしくて…」

と、少し焦った感じで桃華は答える。

(こいつ、友達置いてきたんかよ)

と、幸村は心の中でツッコむ。


「そうなんだ。気をつけてね。」

幸村は言った。

そして、2人は解散をした。


「絶対に思い出さしてやるんだから。

 ていうか、ひどい。あんなに好きで

 いてくれたのに、忘れちゃうなんて…」

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る