饕戯-TOUGE-
幕乃壱 洸
第一章 束の間の船旅①
天に昇る太陽が眩いほどの光を放ち、周囲を熱気で包み込む。
俺は砂浜と空からの熱を一身に受け、目を覚ました。暑いとしか思えなかった一瞬が過ぎると、時期に意識と視界がはっきりとしていく。しかし、疑問は解決されず、見渡す限りの謎をただ眺めていた…。
「ここは、どこだ?」
漏れ出た声と共に辺りを見渡すが、そこに見えるのは永遠と広がる海だけだった…。
受け入れきれない現実に、目を背けようと逆側に視線を送ると、今度は大森林が姿を現した。どうやら、現実逃避はさせてもらえないらしい。一先ず影のある場所へと移動してはみたが、明らかに人の気配が感じられない。周辺を見渡しても、景色以上の情報が得られない。
視覚情報が貧困しているため、続けて曖昧な記憶を辿った俺は、一つの事実を結論付けた。どうやら俺は、この島に流れ着いたらしい。
つまり、漂流というやつだ…。
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