変わり果てた神の世界で
鶴喰 ヨナ
プロローグ
山の麓に位置するドがついてしまうほどの田舎、「笹上町」。
「町」と言っても、それ程の規模もなく、「村」と言った方がしっくり来るような……いわゆる田舎である。
線路はなく、バスは二時間に一本は当たり前。
小学生、中学生は同じ校舎で、全校生徒を合わせてやっと七十人にとどく程度。
そんな町で少女の身に起きたのは現実では無い、が空想や夢でもない。
それは確かにあった物語なのである。
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