おっさん珍道中6 焼き鳥論争
紫音
第1話 焼き鳥論争
いつものようにおっさん達が集合した。いつものメンバーだ。
とりあえずダーツ。は、しかし、8時から。
2時間潰そうって話しになったので近くの角刈りのおばさんの店へ。
沖はもの白焼きはいつでもあるメニューだが、焼き鳥を食べたいと言い出すケー君に、全員でツッコミを入れる。
それなら焼き鳥屋を選べ
しかし、言われると食べたくなる。
ウ~ム...入ってしまった居酒屋でお冷やまで出されてやっぱり止めますはないわな...
仕方ないので唐揚げを頼む。沖はもの白焼きはいつでもあるメニューだが、なぜそれを?もっと何か無かったのかと言いたいが言えない。なぜなら角刈りのおばさんだから。角刈りの上にパンチパーマみたいになってるから言わない。
唐揚げ以外にも刺し盛りとポテサラを頼む。あとは一人一人各々頼んだ。
お通しは大根とサバの煮物。
とりあえず乾杯をする。
ほんとはビール以外が飲みたいが、明らかに許容範囲を越えた飛び込み客を迎え入れた為、オーダーが渋滞しているようでパタパタしている。おじさんが角刈りのおばさんに料理が遅いと怒られ、それなら料理を作れとおじさん。しかしおじさんはドリンクを作れないので、結果角刈りパンチがキレる。
お父さん、やられてんな
ボソッと呟くと
いや、夫婦じゃないらしいよ
と、ケー君。
尻に敷かれ過ぎおじさんはバイトか。60代のバイトか...
ビールだけなのに揚げ物の唐揚げと一緒に登場。まぁ時間はある。とりあえず乾杯。
焼き鳥屋に行ったことはあるか皆に聞く。
あそこは一度もないという。
もし、ケー君がもっと早めに言ってくれれば真っ先に行ったのに残念だ。次回行こうとなった。
ディシャップにはあからさまに俺らが頼んだポテサラ、刺し盛りが既に上がっているが持ってくる気配がない。奥の団体のドリンクラッシュで角刈りパンチが捕まり、バイトのおじさんは料理を作り続けている。あまりに遅いので、
これ、俺んとこ?
と言ったら頷いたので角刈りパンチに持っていきますって一言。角刈りパンチはごめんねーと謝ってくれた。角刈りパンチなんて言ってごめんなさい。
テーブルが満載となり、ビールのお代わりを注文。唐揚げは無くなっていた。
焼き鳥食いてぇな
呟くと
しつけー
と言われる始末。
しかし食べたい。
焼き鳥で何が好きかという話しになった。
俺はトリモツ。スーパーの駐車場で見掛ける軽トラで来てる焼き鳥屋のトリモツは絶品であることを熱く語る。おぐさんとケー君はねぎま。そこの軽トラ焼き鳥屋のはタレが旨いだけだと一蹴される。
ケー君はねぎまも良いが葱だけで良いという。
ねぎまの葱が旨いのは、鶏肉の脂が合わさって旨いのだと説法する。葱だけというのは焼き鳥屋じゃなくとも出来るだろう。ここの角刈りパンチに頼んでも、葱があれば出来る事を言うと、頼んでみようかと話になった。
ケー君が角刈りパンチに向かい、テーブルに来るように促す。
角刈りパンチが来た。
なに?ドリンクお代わり?
いや、葱焼きって出来ます?
なにそれ?メニューに無いのは出来ないよ
あ、はい
かくして、葱焼きは食えずじまいでダーツバーへ向かう時間となった。
ケー君はダーツバーで葱焼きを注文しようとしていた。きっと無いだろうなと思った。
おっさん珍道中6 焼き鳥論争 紫音 @purplemu49
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