肩身が狭い狩人

@ASATUKI-39

プロローグ

初投稿です

正直個人的にプロローグをどう書くのかが一番難しい気がする

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日本のとある森の中、2つの影がぶつかり合っていた一方は剣を持ち腰には銃を身に付けた無精髭の人間の男、もう一方は2mを超える巨体に獣のような体毛、鋭い牙と爪をもつ人狼

男は襲い掛かる人狼の攻撃を紙一重で躱し、反撃に出る


『ヴッ!!』


片腕を落とされた人狼は唸りを上げるがすぐさま距離を取り、腕を再生させた

男は追撃をせずに剣を構え直し人狼を睨む


「もう散歩の時間は終わりだワンちゃん、大人しく死んどけ」


「ヴウゥゥゥゥ!!」


挑発する男に対し人狼は唸りながら怒りのままに突進する

男は突進する人狼を見据え、タイミングを見計らい刀を振りかざす

そして人狼の首は宙に飛び、その巨体は地に沈んだ


「ふぅ、終わりっと」


男は血を払い剣を鞘に納め、携帯を取り出し操作すると耳に当てる


「ああ、俺だ、回収屋をよこしてくれ」


通話を切り携帯をしまう男、久留須迅くるすじんは人狼の死体に目を向けながら考える



「こんばんは。今日もいい戦いだったわよ」


突如として夜に竪琴のような美しい声が奏でられた

迅は声の方に顔を向けるとそこには月光に照らされながら宙に浮く、美しい女性がいた。

女性は赫いドレスに身を包み、その長い金髪をなびかせているその姿はまさに女神のよう

だがそれだけならよかったのだが、その女性の肌は病気的に白く、そして眼は赫い、まるで血の様に赫い眼だった


「またお前か、クソ吸血鬼」


男は女を睨み付けながら言うが女性は気にした風もなく妖艶な笑みを浮かべる


「あら酷いわね。私は貴方のこと好きなのに」


そう、この女こそ迅の悩みの種であり、迅の人生を曲げた存在


これは異形の存在達に好まれてしまった狩人の話

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