目覚めたら枕元に

dede

目覚めたら枕元に

プレゼントの箱はなかった。


一人暮らしだからあったら逆に恐いよね。


ケーブルにつながったスマホが転がってるだけだった。


ジングルベルの代わりに仕事に行けとアラームは鳴っている。


今年一年結構頑張ったと思うけど、善い子にはまだ足りませんか?


って、もう子供じゃないもんね。プレゼントを期待できて、ドキドキして、眠れなかったのは最後いつだっけ。


微睡みたいのを我慢して、スマホに手を伸ばす。アラームを止めて、そろそろ支度を始めないと。操作して画面を表示すると通知が一件。


『メリークリスマス』


と、思わぬ相手からの思いがけない言葉。


眠気が吹き飛んだ私は、慌てて返事を考える。


今日も頑張ろ。

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