彼女がスマホを落とすなら

Hogero

第1話

初冬の夕刻、

町外れの小高い丘にある森林公園、

立ち寄って見る。


この公園は、

展望台が設置されていて、

街を一望できる。


車から降り、歩いて行くと、

素晴らしい夜景が広がっている。


澄み切った空気が、ひんやりと頬をなでる。


風が、ヒューッと吹いて落ち葉を吹き飛ばす。


靴に、黄色に色づいた銀杏の葉が引っかかった。


趣深いものだと思いながら、

それを手でつかもうと、体を曲げると、


胸ポケットから、スルッと落ちるものがある。


スマホだ。


景色がスローモーションになる。


手をスマホに伸ばし受け止めようとするが、

コンクリートに落ちる。


「あぁ、やっちまったなぁ」


ハードケースに入れていたので、

幸いにもスマホは壊れずにすみました。


と、誰もが、このような絶望感を味わったこと、

何度かあるのではないでしょうか?


なぜ、スマホは落ちるのか?


理由を考えてみましょう。


スマホ本体に突起がないので、ツルリと落ちる。


突起がないのは、怪我をしない為でしょうか。


あと、体に固定していないってこともあります。


アームバンドなどで体に固定しておけば落下は防げます。


でも、面倒ちいですね。


本体が落ちにくい形状だったら、

こんな目に合わなくてすみます。


ちょっと、考えてみましょう。


高性能カメラが標準装備されているのですから、

スマホを、一眼レフカメラ型にしてはどうでしょう?


ストラップで首から下げているのを見ますから、

落としにくくなるのでは?


体に固定するのなら、ダッコちゃん型ってのも、ありでしょう。

スマホをモフモフの中に入れて、腕に巻きつけておく。


ファッションとしても可愛らしいです。


ダッコちゃんにとどまらず、

コアラ型、イセエビ型とかも良さそう。

街の風景が愉快になりそうです。



身につけているアイテムと、

一体にするってのもありでしょうか?


例えば、腕時計、メガネなど。



ここで、ひらめきました。


最近、自転車のヘルメット着用が義務付けられました。


ヘルメットに、スマホを内蔵するのが面白そうです。


家を出るときから、メットを着用するれば、

自転車に乗っても、バイクに乗っても安全です。


それに、災害が起きたときにも、頭を守ってくれそうです。


外だけでなく、家の中でもメット着用を義務化すれば、

なお安全性が高まります。


かっこいいデザインにすれば、

オシャレを楽しむことも出来そうです。


私個人的には、科学忍者隊ヘルメットのデザインを希望します。


名称は、アップルメット、グーグルメット

といったところでしょうか?


そういえば、以前のウィンドウズに、

アルティメットってバージョンがありました。


時代を先取りしていたのでしょう。


  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

彼女がスマホを落とすなら Hogero @Hogero

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ