第4話、聖剣、魔王の強さにドン引きする
「ハッハッハッハッハッハ!これで世界は自分の物だ。ざまぁ見たか、魔王!!」
勇者は高らかに宣言をしていた、そして他の者たちもそれを疑う事はしなかった。
先程にあれだけの攻撃を受けてしまえばいくら魔王といえども瀕死は免れないとして考えていた。
それなのに砂煙から声が聞こえてきたのだった。
「いや〜、少しは怪我をすると思っていたけど予想よりも弱い攻撃で助かった。これならば怪我をせずに帰れそうだな」
まるで何事もなかったのようにアングリはその場でケロッとしていたのである。その光景に流石の聖剣も何も言えずに唖然として見ていた。
すると最初に動き出したのは勇者であった。今のはまぐれだ、そう何度も同じ事にはならないとして先程の攻撃を再度繰り出したのである。
流石に一度はあれ程の猛攻を凌いだとはいえ二回目も防げるとは思っていなかった聖剣がまたしても叫ぼうとするとアングリはうるさいから静かにしてくださいと怒られた。
聖剣は状況を理解をしているのですかと言ってきたがアングリは勿論のこと理解をしているつもりだと言いながらまたしても平然な顔で攻撃を受け止めていたのだ。
流石の聖剣も驚きが隠せずにいると聖剣以上に驚いていたのは勇者たちであり何で死なないのだと信じられないものを見ているような感じでアングリを見つめていた。
その視線に答えるかのように伝え始めたのである。
「勇者たちには申し訳ないがあれぐらいの攻撃では我が倒れるまで信じられないぐらいの攻撃する時間を続けないと駄目だぞ。あの様な一瞬だけの攻撃ではこの通りに無傷だ」
それを見ていた勇者なら白兵戦だと言って突撃をするように命令を下した。それに応じて魔族や人間たちが一斉に襲い掛かってきたが相手の実力など知らないで戦いをするなど愚策だぞと言ってから我は魔法を発動させた。
「冥土から入り込んだ冷気よ、周りの生命を凍らせ・・・アイスウォール!」
我がそう発動させると周りは一気に氷の世界に変わり迫りきていた敵兵たちを皆氷漬けにさせたのである。
それを見ていた勇者がこの化け物め!と言っていたけど我は魔王だからな化け物ではないと返答した。
それを見ていた聖剣もいやいや、強すぎませんかと言われてしまった。
そんなに強いのかと聞くと聖剣は呆れた声で話を始めた。
「本当に強いですよ。流石、魔王と言うべきですね。貴方の全力は分かりました」
「??何を言っているのだ、我はまだ第一形態であるぞ。全然、全力ではないが・・・ついでに形態は第五形態まであるぞ」
それを聞いた聖剣がはぁぁぁぁ!!??と叫んできたが我は正直に話しただけだがと言うと聖剣は何から説明をすればと混乱をしていた。
へえ〜、聖剣も混乱するのだなと何か無駄な知識が増えたなと思いながら勇者たちの方を見ているとこうなれば奥の手だと言ってから何か勇者が見たこともない宝玉を取り出した。
すると聖剣が何か知っているらしいから尋ねてみるとあれは神々を呼ぶ宝玉であれを使用されると神々がこの場に現れてしまうと言って非常にやばいですと説明をしてくれた。
つまりだ、この者を勇者にした本人が来てくれる訳か。直接文句を言いたかったので良かったと言うと聖剣が阿呆ーーー!!!と怒鳴り声で言ってきた。
そうして勇者が宝玉を使用すると目の前に神らしい者が現れて聖剣があれは間違いなくゼウスですよと怯えて教えてくれた。
なるほど責任者の名前はゼウスと言うのかと理解したので我はゼウスに対して伝えるのだった。
「ゼウスよ、この者が有能なのか分からないが一つだけ伝えておくぞ。いくら有能でもここまで性格が悪ければ誰も勇者を支援など集めれずに私怨ばかり集める事になるぞ」
そう言うと聖剣が言葉だけでも氷漬けが出来るのですねと我は真剣に言っているのだ。何か言いたいことがあれば後にしてくれと伝えるとゼウスが答えるのであった。
「クックっクック、それだけか。余はこの男の性格が面白いと思ったから力を与えたまでだ。そう、他人の女も寝取ろうとするその想いや行動力に感心をして転生させたのだ。いや〜、余が考えていた数倍楽しい光景を見させてもらっている。ハッハッハッハッハッハ!!」
・・・お・・・お、お前はそれでも神様なのかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
ふざけるな!他人の女を寝取ろうとするその姿勢が気に入っただとふざけるのも大概にしろ。
と言うか魔王の我が言いたくないが神があまりにも腐っていないか。
我も性格は良くないと思っているがそれ以下がまさか勇者や神だとは思いもしなかったぞ。
すると純愛派である貴様にはここで死んでもらうぞ魔王と言われながらゼウスが天から落雷を落としてきて我は直撃を食らうのだった。
だが、そんな寝取りが好きな奴等なんかに負けるわけには行かないとして少し本気を出して第二形態に姿を変えるのであった。
それを見たゼウスがえ?と顔色を悪くしてこちらを見てきたけどもう遅い!純愛派を脅かす寝取り派はここで退場させてもらおうと言って我はゼウスに攻撃を仕掛け始めた。
勇者を待ち伏せしていたら暇だったから聖剣を冗談で力を入れたら抜けたのだけど〜後、勇者が魔剣を持っているのですけど〜 人中の蝮 @atkeda
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