第14話
「流花が知ってるママは僕と離婚した後、違う家に住んだんだ」
「流花は僕とママとの間の娘」
「梨沙は僕と離婚した後に産んだ娘なんだ」
「つまり、流花は僕と血が繋がってる家族なんだ」
「でも..流花が殺されるって知ってたら助けれてたかもしれないのに...」
「本当にすまない...」
「謝ってもどうにもならないことは分かってる」
「だけど絶対に謝らなきゃいけないってずっと思ってたんだ」
そうだったんだ。
まず、
ママが離婚をしていることに気が付かなかった。
私が忘れてたんじゃなくて
ママが教えてくれなかっただけだったのかな。
お姉ちゃんはこのことを知ってたのかな?
「重い空気の中あれだけど...」
「俺はお前の兄の幽夜。で、そっちのジジイが幽」
「実の父親にジジイって酷くない!?」
「俺と父さんは名前が似てるんだ」
幽夜と幽...。
どっちも『幽霊』の感じが含まれてる。
まるで最初から私が見えると
決まっていたような...。
「そういえば流花は図書館で何をしてたんだ?」
「調べ物」
「例えば?」
「お姉ちゃんはなんで私を殺したんだろうって」
「え、殺したのって梨沙だったのか?」
「ママじゃなくて?」
なんでママ?
それを実際に見たの?
そんなことを思ったが、単なる予想だろう。
「最期に見たのがお姉ちゃんだったから」
「...そうか」
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