第25話
「……そこまで開いたなら、早く次のページ捲れば?」
「そ、そんな急かさないでよ!こういう大切なものはじっくり楽しみたいタイプなの」
「あー…見ててイライラする、貸してみろ」
「わぁっ…ちょっと、待っ…て、、」
私からアルバムを奪った由吏が、躊躇なく次のページを捲ってしまったことにより─…
彼の favorite photo が一体何だったのかが、明らかになった。
「……え、由吏って私のストーカー…」
「なわけねぇだろ。ほら…早乙女だってちゃんと存在してる」
鍵付きのアルバムには、私や早乙女氏の写真が沢山貼り付けられていた…っと言っても、9割は私の写真ばかりで…早乙女氏が載っているページは僅か1割程度だが。
「……私って、由吏のお気に入りだったんだ」
「今更…?気付くの、遅すぎんだろ」
そんな素振り、今まで一度だって見せてくれたこと無かったよね…?
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます