第17話

その日が金曜日だったので…土日は由吏と顔を合わせずに済んだ。しかし、週明けの月曜日、、




「……モデル…?パンフレット?」



「そうそう。受験生向けのパンフレット!その中の制服紹介のページで…モデルをすることになったみたいだよ、写真部の後輩ちゃん」




友人の一人がそんな情報を教えてくれたが、そこまで興味がなかったので「そーなんだ」と聞き流していたのだが、、




「けどさぁ、それを撮るのが自分の彼氏って。それはちょっと複雑じゃない?」



「確かに、私だったら嫌かも〜…」



っと続いた内容に、酷く胸が締め付けられた。



詳しく話を聞けば…パンフレットに載せる写真は由吏が撮ったものを載せるみたいで。制服モデルの彼女たちの写真を撮影するのも…由吏だというから驚いた。




コンクールや大会なんかで由吏の作品が何度も賞を取っていることは、私だって知っている。だからその実力を考えると学校にお願いされたと言われても不思議には思わない。




私が驚いたのは、その事実を由吏の口から何も聞かされていなかったという点だ。

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