キミの被写体になりたい【完】
蓮水エヌ./N.
キミの被写体になりたい
第2話
高校一年の秋─…
何でもいいから部活に入れ…っと、担任の先生に言われた。
っと言うのも…入学してからサボりがちだった私は出席日数がもう既にギリギリのラインで内申点も無いに等しい。
せめて”部活動に精を出している”という姿勢を見せれば、他の先生からの同情票が貰えるとかなんとか。私としては退学になっても留年になっても構わなかったが…担任がとても真剣だったので一番楽そうな”写真部”に見学に行くことにした。
【写真部】
という手書きのダサめなプレートがぶら下がった部室にたどり着き、ノックをしてみたが応答がなかったので…黙ってドアノブに手をかけると、不用心にも鍵が開いていた。
「失礼しま〜す」
一言、声を掛けながら部室へと足を踏み入れると…視界に入った壁に飾られた一枚の写真。
写真やカメラに興味なんてものは微塵も無かったが、思わず目を奪われてしまった。
──…とても、綺麗だ
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