第4話
蓮side
「ちょっとここで待ってて!!」
「え?え?」
家に着くとハイネは繋いでいた手を離し、スタスタと一人家へと入っていく。
えーと……俺はどうすれば??
「もういいよ」
家の中からそんな声が聞こえてくる。
そして
「おかえり、蓮くん」
ドアを開けると、満面の笑みのハイネが迎えてくれた。
“おかえり”
なんて良い言葉なんだろう。
待っていてくれる人が居る。
大好きな人が迎えてくれる。
なんて幸せなんだ。
「ただいま」
「もうっ、これ言うたびに泣きそうになるの止めてよ」
ケタケタとハイネが笑う。
可愛い可愛い笑顔。
俺のお嫁さんは世界一可愛い。
「幸せで」
そう言うと
「うん、あたしも」
「ハイネさん」
「“さん”?」
「イチャイチャしたいのですが?」
「あたしもですっ」
ハイネが抱きついてくる。
それを俺はしっかりと抱きしめ返し、お姫様抱っこをして寝室へと向かった。
思う存分イチャイチャして、満足。
隣でスヤスヤと眠るハイネ。
愛らしい寝顔にオデコ、ほっぺ、鼻の頭、そして唇にキスをする。
「ありがとう、お嫁さんになってくれて。こんなオレを愛してくれて」
一生大事にする。
「愛してるよ、ハイネ」
「あたしも愛してます」
「!?」
「んっふっふっ」
「起きてたのかっっ」
「なんか、耳元でゴニョゴニョ言うから起きたんですーっ」
「「アハハハハッ!!」」
「おやすみ、ハイネ」
「おやすみ、蓮くん」
軽いキスをして、深く深く抱きしめあって俺達は眠りについた。
それから数カ月後、最高に幸せな知らせが入る。
「蓮くん、あのねっ」
もしも結婚したら〈ハイネ×蓮〉[完]
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