💉『治験と試験』🖋3,453文字【お題で執筆!! 短編創作フェス】チャレンジ🌟
白銀比(シルヴァ・レイシオン)
第1話 悪友
「めちゃ楽なバイト、紹介してやろうか?」
学生時代の先輩にそう、声をかけられた。
正直に言えば、俺も”いい子ちゃん”って訳じゃ無かった。
って言ってもドラマや映画に出て来るような、流行の喧嘩上等ゲームにあるような「ザ・悪」ってもんでもない。ただ単に遊ぶのに”やんちゃ”グループのが楽しかったってだけで、人に迷惑をかけるようなことはしなかった。
勿論、そういう
バイクを好き放題乗り回したり、クラブで女を誰でもやり放題なやつとかもな。
俺はそれを見てただけで、横や後ろで笑ってただけさ。
注意や止めたりしないのも罪、って言うのなら、俺も悪かもしれんが。
まぁ、とにかく、ファミレスの深夜に仲間とボケっとしてたら先輩とその彼女とたまたま鉢合わせて、そして捕まった。
この先輩は・・・まぁ正直に言えば「面倒くさい」タイプで、噂では反社とも繋がっているとかなんとか。って言っても「本ちゃん」じゃなく「半グレ」の方だと思うけどね。今じゃそっちの方が色々とヤバイってことでもあるけど・・・・・・
で、この先輩が言う「楽なバイト」というのが、噂では聞いた事がある「治験バイト」だ。俺はこの時、丁度やってたバイトをムカついたんで辞めたばかりだってのもあって、真面目に探すのも面倒くさくて、ついこの悪友である先輩の話を乗ってしまった。
「色々あるみたいだけどな。俺がやってたのは『新作タバコ』の治験だ。一か月、ずっと渡される分のタバコを吸ってりゃいいんだ。お前も吸うだろ?三食も付くし後は自由。昼寝付きだぜ。ただ、『興奮すること』とかは禁止だった。例えばシコったりゲームで感情的になったりな。定期的に血を取られる。それだけだ。楽だろ?」
本心を言えば、マジ?って感じだった。
「それだけで俺は確か・・・十三万は貰えたぜ。他にももっと金が良いバイトもある。大腿骨だったか腕の骨だったかを綺麗に折られる。それだけで二百万とからしいぜ。俺はそれやらなかったけどな」
「二百万・・・微妙だなぁ」
「まぁ、急ぎでそこそこの”現ナマ”が欲しい奴ならやるんだろうな。居るじゃん、金融に手を出して今日払わないと・・・って奴な。俺はそこまで困ってねぇからよ。で、女も出来たしそろそろそういった『軟禁』生活を止めなきゃなと思ってよ」
こうして俺は、次の日この先輩に着いて行ってこのバイトをすることになった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます