99回死んで魔王としてよみがえった悪役令嬢はざまぁすることにした。
藍無
第1話 断罪された悪役令嬢
そして今回もまた、だめだった。
また、死ぬのだ。
この、理不尽極まりない運命に、今回も屈してしまったのだ。
許さない。
次こそは、次こそは絶対に、
私がお前らを死よりも苦しい目にあわせてやる。何としてでも、生き残ってやる。
私はそう思った。
死刑執行人が、私の首を断頭台においた。
断頭台の刃が、落ちてくる。
スローモーションのようにみえた。
そう言えば10回目くらいまでは怖かったっけ。
今はそんな感情、麻痺してしまったのか、一切残っていない。
今の私にあるのは、恨みや憎しみの感情のみ。
ザクッ
首が、その場にころころと転がる。
人々がその場が割れんばかりの歓声を上げる。
しかし、人々は処刑された少女の顔を見た瞬間、恐怖に顔をゆがめた。
その少女は、とても、とても恐ろしい狂気を秘めた笑顔を浮かべていた。
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